右方彝(うほうい)
登録番号 | R001077 |
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時代‧年代 | 殷代 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 殷墟西北岡遺跡 1022号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省安陽県侯家莊 |
寸法 | 高27.2cm 胴幅15.8cm |
概要
この方形の「彝」は、器底と蓋の内側に「又」(右)の銘がある故「右方彝」と称される。器身は下すぼみの長方形で、深い腹部に圏足を有する。寄棟形のつまみのある蓋が付き、圏足部四面の中央が凹型に窪む。「右方彝」の器表全体には様々な装飾文様が見られ、器身と蓋の主要部に隆起した獣面文、底部に渦状雲雷文が施された精密な作風である。これらは商周青銅器によく見られる装飾手法である。また、獣面文の上下に向かい合う二匹の夔龍文が施されている。器身の四隅及び壁部中央に突出した鋸歯状の扉稜文が、強烈な視覚的印象を与えている。