イノシシ牙製装飾
登録番号 | T0030693 |
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時代‧年代 | 台湾鉄器時代 |
材質 | 牙 |
遺跡名 | 十三行遺跡 |
遺跡所在地 | 新北市八里区頂罟里 |
寸法 | 長10.0cm |
概要
十三行遺跡で発見された骨、角、牙製の器物は多くはない。本品はイノシシの犬歯を磨いて作ったもので、器表には黒色の斑点があり、牙の根元と先端にそれぞれ孔を穿っているので、ひもを通して装飾品として使用したものであろう。
このほか、十三行遺跡で発見された骨、角、牙器は多くはないが、学者の推測によれば、こうした十三行の先史時代人類は狩猟行為をおこなうのみならず、イノシシを飼いならして食料源としたり、動物の遺骸を利用して工具や装飾品の材料とするなどしていたのであり、本品は生業、経済形態と先史生活文化を反映しているものといえる。