波帯紋列鼎

登録番号 R020412
時代‧年代 東周
材質 青銅
遺跡所在地 琉璃阁遺跡 60号墓
遺跡名 中国河南省恵県城関鎮
寸法 高47cm 口径47.1cm

概要

「鼎」とは元来食器で、後に権力を示す礼器となり、「列鼎」は紋様が同じでサイズの少しずつ違うセットの鼎を指す。この「列鼎」セットは全部で9点あり、墓主は九鼎を副葬しているものの、天子には並ぶべくもない。こうした僭越な行為は東周期の大墓ではけっこうよくみられた。本件は無蓋の盆型鼎で、立耳はわずかに外反し、口縁は外折して平たい。腹壁は丸く、円底をもち、下には三蹄足がつく。器腹の三か所には稜脊のような交龍(絡み合う龍)があしらわれる。耳は裏表の両面に雷紋地の散螭紋を飾り、器腹には上下2列の紋様帯をあしらう。分割鋳型によって製作された。