周王戈
登録番号 | R018841 |
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時代‧年代 | 東周 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 山彪鎮遺跡 1号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省汲県(現改為衛輝市)山彪鎮 |
寸法 | 長18.1cm |
概要
「重要古物(重要文化財)」である。研究によると、本器は周の敬王の戈であり、山彪鎮一号墓の墓主が晋国の大夫であり、周の敬王が王子朝に対抗した時に功績があり、この戈を贈られたとのことである。本品と玄夫の戈(R018737)は一緒に墓の東北隅から出土したため、重視されていた兵器であったとわかる。全体は、戈の頭の「援」と、援の下方の湾曲して下垂した「胡」、後部には木柄(柲)に固定するための「内」の三か所から成る。此の銅戈の援は短くて広く、三角形をしている。胡の下部は欠損していて、円孔の半分だけが残っている。内の先は丸いソケット型になっていて、前後には2本の平行な透かし孔がある。内の末端は平たく環形になっている。色調は赤身がかり、分厚くて、表皮は灰色を帯び、紫色の斑がある。援には2行7文字の銘文「周王叚之 元用戈」が刻まれており、戈の字は消えかけている。援の周囲の刃部は、幅約1ミリの何かを塗ったあとがみられ、戈の鞘の痕跡ではないかと思われる。分割鋳型によって製作されたものである。