石製梟像
登録番号 | R001756 |
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時代‧年代 | 殷代 |
材質 | 石 |
遺跡名 | 殷墟西北岡遺跡 1001号商王大墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省安陽県侯家莊 |
寸法 | 高34.1cm 長25.2cm 幅24.8cm |
概要
立体的に梟の形を彫刻して、力強い陰刻線で眉、眼、羽根を彫りこんでいる。さらに二つの角や人間の耳に似た二つの耳をもち、各部位の紋様は全体の形状に合わせて変化させており、たとえば羽根の上にはとぐろを巻く蛇紋、羽根の先には夔紋、胸の前面には獣面紋などをあしらう。同じような手法は、やはり西北岡で出土した鳥尊(R001074)にもみられる。背後には縦方向の溝があり、上下に背部を貫いている。その溝は底部と垂直ではなく、約100°に斜傾している。それは、珮ごと底部の溝から、本器に斜めの支柱をはめ込んだためで、木造の建築の装飾であったと思われ、出土時には溝の中に木質が残っていた。しかしながら出土時には墓壙の中にひっくり返っており、元来の様子は失われていたため、実際にどのように使っていたのかを確認することはできない。