羊首方卣
登録番号 | R002066 |
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時代‧年代 | 殷代 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 殷墟小屯遺跡 331号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省安陽県小屯村 |
寸法 | 高35cm 幅11.6cm 徑9.5cm |
概要
羊首方卣は小屯331号の墓にある棺と椁の間から出土された酒器である。首と圈足が丸い、お腹は珍しい方形である。酒器の胴は四角提梁の上にある扉稜以外、立体的な装飾はほとんど浮き彫りで表現されている。蓋のツマミは片足立って、茸のような角が持つ鳥である。蓋の中央部には圓渦紋が飾っている。辺りには三つぐらいの鳥紋がある。蓋と提梁は虎の銅片で繋がっている。首の上から下までは勾連紋、牛角獣面紋、三角紋と雲雷紋、およそ四つぐらいの装飾がある。肩には曲がり角4箇所があって、「瓶角龍首」の浮き彫りで表現する。両側の提梁は「尖耳獣首」、前と後ろの両面は「虎首」、そして「尖耳獣首」は上に延長して、提梁になる。そこには扉稜と鱗紋がある、まるで繋がっている双頭のヘビのように。お腹の四面にある稜角は「羊角獣面紋」の浮き彫りで飾る。唇、鼻、角先は表面から突き出している。圈足の縁には足孔四つがある。器全体は雲雷紋を基いた。
1. 提梁
1. 提梁
提梁と蓋のツマミの結び目は固定な距離がある。そのゆえ、提梁の揺れ幅はおよそ50°ぐらいだ。
2. 扉稜
かなり初期なCのようなくり抜き彫刻を表現されて、殷墟初期の青銅器の類である。
3. 鳥紋雲雷紋を基づく、上には三匹首尾が繋がっている、くちばしが曲がって、尻尾も上向きの鳥紋がある。反時計回りの順番で並んでいる。
4. 虎形銅片梁と蓋を繋がっているため、提梁には環で虎の尻尾を固定する。虎首の前は鳥の足を嵌めっている平環があるはずだが、その平環はすでになくなってしまった。
5. 勾連紋一つの面に一組があって、合計四組。あるいは一つの面には二つ模様化した片方な動物の姿であろうと、一部の学者はそう思われる。
6. 牛角獣面紋広げた縦長方形な牛角獣面である。
7. 三角紋一つの面は上向きの尖端が五つ、下向きの尖端が四つである。繋げて一回りになった。
8. 雲雷紋かなり狭い一回りをしている装飾は二列の雲雷紋。
9. 羊角獣面紋羊の鼻梁は器の角で表現される。鼻梁の上半には一部の扉稜がある。方形の目、半環耳とアモン角。唇、鼻、角先は表面から突き出している。圈足の縁には足孔四つがある。雲雷紋を基いた。
10. 足孔圈足と底が繋がっているところには四つの穴があって、方腹の四つの角と対応している。二つはきれいで、二つはあまりはっきりしていない。上が方形で、下は丸い器が鋳造している時は足孔で支えなければならないので、そのため、青銅器の足孔は大抵二つから四つぐらいである。