兜
登録番号 | R015337 |
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時代‧年代 | 殷代 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 殷墟西北岡遺跡 1004号商王大墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省安陽県侯家莊 |
寸法 | 高26.5cm 最大径23.0cm |
概要
西北岡1004号大墓では商代武士の青銅製兜が大量に出土しており、其のうち本件の保存状態は最も良好である。正面に巻状双角の獣面文が施され、眼・耳・鼻等は大きく突出している。兩側の耳部には突起した円形装飾が有り、中には渦旋文が施されている。頭頂部に円形管状の突起が有り、羽毛を挿して飾る為に使用されたと推測されている。
商代の兜は顔全体を覆う全面型と重要な部分のみを覆う部分型に分類出来、前者は全体が青銅鍍製、後者は前後及び耳部が青銅製、其の他の部分は皮革で繋がっている。1004号大墓から出土した兜は一部散佚しているが、現存する物は全て全面型で、頭部両側から後頭部にかけて長く、額・頭頂・後頭・兩耳・後頸部を覆っている。兜正面の眉線上部を多様な浮彫獣面文で飾っているものの他、兜全体単色無文で両側に限り眼文や囧文を装飾し、囧文の中に盤龍を施すものもある。史語所が発掘した兜は全て頂管を有し、出土した頂管の数から計算すると兜は合計百件以上有ることが分かっている。其の内四十七件は銘文が確認されている。
商代の兜は顔全体を覆う全面型と重要な部分のみを覆う部分型に分類出来、前者は全体が青銅鍍製、後者は前後及び耳部が青銅製、其の他の部分は皮革で繋がっている。1004号大墓から出土した兜は一部散佚しているが、現存する物は全て全面型で、頭部両側から後頭部にかけて長く、額・頭頂・後頭・兩耳・後頸部を覆っている。兜正面の眉線上部を多様な浮彫獣面文で飾っているものの他、兜全体単色無文で両側に限り眼文や囧文を装飾し、囧文の中に盤龍を施すものもある。史語所が発掘した兜は全て頂管を有し、出土した頂管の数から計算すると兜は合計百件以上有ることが分かっている。其の内四十七件は銘文が確認されている。