鐎斗(しょうと)
登録番号 | R023508 |
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時代‧年代 | 隋唐 |
材質 | 磁 |
遺跡名 | 殷墟小屯遺跡 243号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省安陽県小屯村 |
寸法 | 高7.2 cm 口径7.8 cm |
概要
本鐎斗の長柄と口縁部はやや垂直で茶や酒を注ぐのに便利な構造となっている。古人も人間工学を重視していた事が理解出来る。造型的にも拘りが見え、柄端は五角形を成し、中央に方形孔を有している。また、本器をひっくり返して底部を見ると、底部と足部が無釉であることに気が付く。
鐎斗とは、下から火を当てて加熱する為の鍋である。漢代六朝期までの墓から大量に出土され、考古材料の観点から推測するに、中原地区以外にも寧夏・甘粛・内蒙・遼寧・雲南・貴州・四川等から出土されている。材質は銅・鉄・陶器・磁器に分類出来、柄は直柄や曲柄等の形状が有り,非常に多様な装飾変化を見せる一方で造型的には類似している。器物の組合については、河北東魏李希宗墓出土の器物に見られる組合を参考にすることができる。49cm銅盤の上中央部に鍍金銅鐎斗が置かれ、周囲に磁器製杯が5件、鍍金銅瓶及び銀杯1件が置かれる。同種の器物組合を研究する為に大変貴重な資料である。
鐎斗とは、下から火を当てて加熱する為の鍋である。漢代六朝期までの墓から大量に出土され、考古材料の観点から推測するに、中原地区以外にも寧夏・甘粛・内蒙・遼寧・雲南・貴州・四川等から出土されている。材質は銅・鉄・陶器・磁器に分類出来、柄は直柄や曲柄等の形状が有り,非常に多様な装飾変化を見せる一方で造型的には類似している。器物の組合については、河北東魏李希宗墓出土の器物に見られる組合を参考にすることができる。49cm銅盤の上中央部に鍍金銅鐎斗が置かれ、周囲に磁器製杯が5件、鍍金銅瓶及び銀杯1件が置かれる。同種の器物組合を研究する為に大変貴重な資料である。