蟠螭紋紐式編鐘
登録番号 | R020219 |
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時代‧年代 | 東周 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 琉璃阁遺跡 60号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省恵県城関鎮 |
寸法 | 高19.3cm 口径11.1cm |
概要
この編鐘は9個一組である。鈕鐘は西周末期に出現した時には、8個一組であったが、春秋中期には9個に増加し、後に数はさらに増加するとともに決まった数ではなくなって、より音楽性が向上した。それぞれの鐘は異なるキーをもち、一つの鐘の正面と側辺(正鼓と側鼓)をたたくと、二つの異なる音が鳴る。編鐘はおおまかには頂部の「舞」、器身中央の乳状突起「枚」、「枚」の間の装飾帯「篆」、下方の打撃するところ「鼓」などの部位から成っている。この青銅鈕鐘は長方形の無紋の鈕をもち、舞の中央には貫通した長方形の孔が通り、前後総計36個の枚は、とぐろを巻く夔龍形に作られており、口縁はアーチ形に反っている。舞、篆、鼓はいずれも蟠螭紋をあしらうが、舞と鼓の中間の蟠螭紋の構図は、獣面のデザインの名残をのこす。分割鋳型によって鋳造されている。